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Cayo Imaeda

BLOG

Feb 01,2024

update.2024/02/01

その日は予定が無かったので、ダウンタウンをたくさん歩いてお腹が空いてスーパーのベンチで音楽を聴きながらサンドイッチを食べていた。

コロナが開けそうな時期、LAのダウンタウンは崩壊寸前て感じで

歩いてる3人に1人がホームレスなんじゃないかってくらいホームレスの街になっていた。友達のフォトグラファーもダウンタウンにはホームレスが多すぎてオフィスを引き払ったて話してたくらい。

 

少ししたら、おしゃれをした黒人のおじさんが私の向かいに座ってきた。どこからきたの?何の仕事をしてるの?家族は?何しにきたの?色んな質問をしてきて、つたない英語で返した。

そのうちおじさんは持ってたiphoneからjazzを流し始めた。コロナで亡くなった奥さんが大好きだった曲って言ってたはず。

奥さんがどんなに優しかったかって話をずっと話してた。おじさんが持ってたウイスキーが無くなるまで私はその話を聞いてあげた。

 

寒くなってきたから帰るねって言ったら少し寂しそうな顔をしてた。別れ際に1枚写真撮らせてって言ったらまた笑顔になって帽子を整えてたな。

 

帰り道、音楽は聴く環境さえあればみんなに平等なんだってことに気付いた。

 

家がない人にも、奥さんを亡くして悲しい人にも、もちろん幸せな人にも、大人にも子供にも。どんな気持ちの日にでも、聴こえてくる音楽は変わらない。

音楽って誰にでも何にでも平等で、いつも絶対そこにある太陽みたいだなって思った。

2022,downtown LA

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